前回の続き。
『ももいろクリスマス2015~Beautiful Survivors~』の二日目を観に行った僕は翌日三日目の最終日のチケットも抑えてあるので軽井沢から帰阪せずにどこかに泊まって一晩を過ごさないといけないのです。
そこで問題になるのは「どこに泊まるか」です。手持ち資金ギリギリで軽井沢まで来ているため当然周辺の宿泊施設など高くて泊まれない。ネットカフェを検索してみるともっとも近い場所、佐久平にネットカフェがある!
行く手段は私鉄のしなの鉄道で小諸という駅まで行き、そこから直結しているJRの小梅線で佐久平駅を降りるとあるコミックバスタークリアカフェ佐久平店。ここが距離、料金的にもベスト。電車で約48分、片道480+210=690円、ナイトパック9時間で1700円はやや高めだが払える金額。問題は席数がわずか25席しかない。同じようなことを考えているモノノフが押し寄せたら入ることはできない。ここ以外では長野まで戻らないといけない。電車料金だけで3倍以上になる。選択肢は佐久平しかないのだ。
店の地図をよく見ると隣にデニーズがある。24時間営業の。もしネカフェがだめな場合デニーズのコーヒー一杯で粘ることを覚悟してライブ終了後軽井沢駅のしなの鉄道線へ。
この電車が1時間に2本ぐらいしかなく、待たされる上に電車が来ないと改札に鉄門扉が閉じられるという有様。THE・ローカル線!
ようやくやってきた電車で小諸駅へ。そこにつくと乗り換えでまた20分ほど待たされる。ホームから見える景色は真っ暗。遠くに灯りがぽつぽつと見える田舎の光景…電車に乗ると地元の女性二人が気に入らない知人の話をしていて、「殺したい」という不穏当な文言が何度も聞こえ、群馬県民(もしくは長野県民)の殺伐さが感じられさすがはあさま山荘事件の土地だなと衝撃を覚えた。
佐久平に到着、駅舎の周辺にはコンビニとイオン(田舎に必ずある巨大イオン)以外は道路と野っ原というロケーション。10数分ほど歩いてネットカフェへ到着。駅に降りた時点でギャラパー(モノノフが必ず着ているパーカー)の二人組がなぜか僕が降りた電車に乗り込んできたのでまさか、ネットカフェが満員で入れなかったのか…?と嫌な気分に。
カウンターにはキャリーバックを転がした男性が受付をしており、もう絶対モノノフだよ。デニーズ行きを覚悟したが幸い席は余裕があったので難なく泊まれた。じゃあさっきの二人組はなんだったんだ。
翌日朝7時過ぎに軽井沢へ。この日は朝から霧が出ており駅周辺も真っ白。悪天候が予想されたものの昼ごろには晴れた。
最終日のチケットはDブロックの入場後ろの方という前日に比べるとよくなかったがDブロックの隣は関係者エリアで、開始間際に漫画家の所十三先生を発見!先生が直筆イラストカードのコピーを配っていたのでありがたくいただきました。
最終日のセトリには前日になかった『ミライボウル』に僕が一番好きな『オレンジノート』が入り、3DAYS通してこの日だけの『MOON PRIDE』があり最終日は熱く高まる曲で固めたのかと思うとこれもこの日だけの『灰とダイヤモンド』でしっとりと聴かせてくれる。
アンコール前は例のソリで降りてくる演出があったが、前日へっぽこぶりを見せつけていたあーりんはこの日スキーではなくソリに戻ったもののやはり出遅れ、「頑張れ~」の声援が飛び交う中、ついに歌(しかも曲は『JUMP!!!!!』)が始まってもまだ滑っているという状況。
冒頭の夏菜子ソロ
♪地上に瞬いた キラキラの星
のあと「あーちゃん!」と呼びかける即興演出!それでも滑り終わらないあーりん(笑)ももクロ1の頑なな性格が災いしてるとしか…
この日もゲレンデに雪は積もってたけど、この日は意を決してジャンプ!無事着地!
♪行くよ
みんなで
スリー、ツー、ワン、
JUMP!
アンコールからラストを迎える中、僕は帰りの高速バスが気になるので早めに上がることに。二年前の西武ドームでは帰りの電車が間に合わずにキャンセルするハメになった苦い経験があるのと前日のシャトルバスが軽井沢に戻るまで1時間以上もかかったため、「ラスト一曲前に出よう」と決意。ラストは『あの空へ向かって』が定番なのでアンコール3曲目『白い風』が終わったところで後ろ髪を引かれる思いで退場。このタイミングで出る人はあまり居なくてスムーズにバスへ。時間も通常の40分ほどで軽井沢へ到着。大宮から新宿のバス乗り場へ。出発時刻の1時間も前について余裕と思いきや、バス発着場所のビルが工事中のためバスの出発が遅れるという意味不明の理由で出発時刻が30分遅れるという。しかものちにセトリを確認するとこの日は『あの空へ向かって』をやらずに『白い風』がラストだった!じゃあそのまま会場に残っててもバスには間に合ったんじゃあ…
うまく行かないもんだな。
ライブの感想をチェックすると楽しめなかった人が多くて否定意見を見かけることが多かった。会場が会場だけにバックバンドなし、舞台装置を使ったトリッキーな仕掛けななく、サプライズ的な演出もなく、告知もほぼなし。いつものももクリがよかった人には疑問の残る内容だったかも知れないが、ももクロちゃんたちはスキー場の野外ライブという独特な場所で三日間まったく声が衰えてなかったというのもすごいし、この場所にやってくるだけでもモノノフは大変で、僕は来た時点でほぼ満足してましたからね!この場に居合わせたことこそが最高の瞬間であり奇跡だとしか。
今年もきっと行く。そして夏も行きたい。
軽井沢には行くことはないだろうけど。