最近、どんでん返しの研究をしてるんです。
お笑いのネタでは、そこまで必要じゃないのかもですが、単独ライブをやる上で、そういうのができたら、とてもステキだなあと思うので。
どんでん返しって難しいですねぇ。
なんでしょ。
自分の父親の仇として、そいつを殺すために、生きてきた人間が、その憎き敵と対面して、見事倒した。
と、思ったら、そいつは、死んだはずの父親で、息子を強くするためには、復讐という気持ちが一番だと思ったので、一芝居打った。
とか?
パッと考えたのですが、こういうのって、多分僕が考えたような気になってるだけで、実際は、マンガとかであるようなやつが記憶に残ってて、つなぎ合わせただけなんでしょうねえ。
僕がやりたいのって、こんなんではないんよなあ。もっと、独創的なもんを作りたい。
でないと意味ないしねぇ。
どんでん返しねぇ。
僕らしさを追求すれば、多分、もう、発想から考えるべきなんでしょうね。
なんていうか、お題を出して、答えでおもろいやつを出す。
そっから、そこに説得力をもたせていく。
今、ふと思いついたエピソード。
竹内義和先生が作った曲があって、それをシンガーの蓬田未知さんが唄う、収録現場にいたんですよ、僕。
竹内先生はギターひいてる。
で、終わったあと、先生が「一箇所ミスった!ギターの弦が爪のささくれにひっかかって、ベンってなった!取り直しや!」って言ったんです。
それに対して、僕が「とり直さんでも、曲のタイトルを“ささくれ”にしたらええんちゃいます(笑)?」と言ったんです。
まあ、単なるジョークですが、これはひとつの偶発的に、生まれた労力のいらないジョークなわけですよね。
ところが、これに説得力を持たして、かつ、伏線を後から考えると、、、
どんでん返しになりそうな気はしてきますよね。
曲のタイトルを“ささくれ”にしてしまってから、そこのギターの失敗の部分もとり直して、なんらかの手違いで、曲のタイトルも“ささくれ”のままになれば、これは、もはや僕らしか知らない完全犯罪です。
あとは、ささくれというタイトルになるような別の理由を考えたり、他のサブのストーリーを考えていく。
うん。この方式なら、わりと、僕らしいし、既存のどんでん返しの方程式ではないものができそうな気がする。
この話、誰が興味あるねん(笑)。