タオルうんこ事件が起こりました。
タイトルから想像される通り、タオルにうんこがついていました。
お風呂屋さんでのこと。よく行くお風呂さんです。
借りたタオルに、まさかうんこがついてるとは思いませんので、折りたたんだ状態で、頭の上に乗せたりしてました。で、浴室から上がる時に、体を拭いて。
ん?となりました。なんやこれ。
指で触り、におってみると。
わたしは、叫びました。
「タオルうんこ事件だ!」
(完)
大好評につき、続けます。
わたしは、タオルにうんこがついていた件に関しては、大げさにしないことに決めました。タオルうんこ事件がきっかけで第三次世界大戦が起こってはいけませんからね。
ごくごく控えめに、お店の人に言いました。
「タオルうんこ事件です」
(完)
好評につき、続きます。
そうすると、お店の人は、謝ってくれ、「これはクリーニング屋さんに言わねば」と言っておりました。
言下に、【わたしたちがタオルの洗濯の担当ではないのだ。クリーニング屋さんに外注しておるのだ】というアピールをしたかったのでしょう。
そのあと、お風呂屋さんとクリーニング屋さんで、どんなやりとりがあったのかは知りません。
しかし、想像してみましょう。
クリーニング屋さんが「はい。そうです。自分でも、最近洗い方が雑になってきてるのを感じてはいました。私の暴走を誰かにとめてほしくて、少しずつ少しずつ、うんこをつけていたのです」
などと言うでしょうか?
絶対に言いませんよね。自分を守ろうとするはずです。
わたしの予想では下記のようになります。
お風呂さん「タオルうんこ事件だ!」
クリーニング屋さん「いや、うちで洗ってる機械は、一枚一枚広げた状態にしてから、洗ってまして、コンピュータのセンサーで汚れがあるものは、排除して、そこからの手洗いの工程を経て、複数の人間の目視でのチェックを経て、汚れが残ってないかを必ず確認してますので、ありえないことですがねぇ」
などと、クリーニング屋さんは、もっともらしく、自分たちに非はないことをアピールするだろう。
そして、そう言われた、お風呂さんは、きっと、僕のことを疑いはじめる。
【あいつか。肛門を拭くときに自分のやつがついたのを、人のものだと偽って、密告したわけだ。タオルうんこ事件は自作自演だったのだ!】
かくして、タオルうんこ事件を自作自演だとするアメリカとタオルうんこ事件は実際にあったのだとするソ連側での緊張が高まり、第三次世界大戦に突入するのだ。
第一次世界大戦
きっかけはサラエボ事件
第二次世界大戦
きっかけはドイツ軍によるポーランド侵攻
第三次世界大戦
きっかけはタオルうんこ事件
人はいつまで、こんなことを繰り返すのだろう
(完)