大阪の新世界には他の劇場でかかっていた作品がムーブオーバーして、3本立てで公開される新世界国際劇場があるのですが、今や完全に死に絶えた看板絵師による強烈に昭和の匂いを感じさせるキャッチコピーが書き込まれた作品群が今も現役で活躍中です。
白人警官が無実の黒人を虐待して殺したデトロイト暴動を描いた映画『デトロイト』は
「卑劣!白人ポリ公のリンチ尋問。暴動の夜に起こった奴らの罪をあぶりだす!」
白人ポリ公なんて言葉は最近なかなかお目にかかれない!
最近の映画館はシネコン化によって殺菌された「清潔・健全化」が隅々まで行き届いているので、こんなキャッチコピーは自然消滅していますが、あの日の映画館が失ったものがここにあるのかもしれません。