告白という詩を書いた
好きな人を思い浮かべて
自分なりの言葉を探して
あるライブで
その詩を読もうと思った
みんなの前で
彼女の前で
でも結局読めなかった
僕の臆病のせいなのか
あるいはそれが
僕の答えだったのか
ランチを一緒にして
たどたどしく
彼女に告白した
彼女は今は誰とも付き合う気はない
と言った
単純な僕は
やんわり断られたのだと思った
少し凹みながら新幹線に乗って帰った
少しして
彼女と京都で会う機会があった
大勢で食事をして
思いがけず
創作意欲をかきたてられる話を
持ちかけられた
彼女の見事な作戦だった
約ひと月後に会う約束をしたが
彼女とは会えなかった
本当に振られたのだと思った
僕の中の好きも薄れてゆくようだった
ある夜彼女を浮かべようと思ったけど
出来なかった
それが今の自分だと分かった
結局僕は彼女には届かなかった
彼女のキャパシティーにも
彼女の住む街にも
例え自分のなかの拠点の地だとしても
自分が住み暮らす街だとは思えなかった
ある人との共作を彼女は画策し
僕は異ジャンルの人と
一つの作品を作っている
その作品を
彼女に手を取って見てもらいたい
僕はその時を楽しみにしている
彼女は僕にとって
大切な友人のひとり
果たして彼女にとって僕は…