ファンであるナイン・インチ・ネイルズ(NIN)のトレント・レズナー&アティカス・ロスが音楽を担当している事もあったし、ある程度は面白いと予想していたけど、これ程面白いとは思わなかったよ。
あのボストンマラソンのテロを元にしているけど、よくあるドキュメンタリータッチでは無くリアリティと映画のダイナリズムの良い部分だけを上手く融合させていたのがこの映画の特徴の一つだった。
実際の映像を何ヵ所か挿入していたのも実に効いていたし、二時間を超える映画をだれる事無く緊張感が維持していたのも派手なアクションシーンだけで無く、それぞれの登場人物の心情が画面を通して伝わったからだと思う。
勿論アクションシーンもメチャクチャカッコいいけど。
あと、トレント・レズナーの音楽無しにこの映画は語れない。
音楽の役割がこれ程大きいとは改めてわかったな。あのトレント節があったから更にリアルな緊張感が出せた。
従来の映画音楽の作曲とは明らかに一線を画していて、ファンとしては劇場の音響でトレントのトラックを聴いているだけで天国に逝っている気分になれたな(笑)
そして、この映画のテーマがはっきりしているのが最大の成功要因だと推察する。
リアリズムテイストを売りにしているけど、実はキリスト教の教えの影響がかなり大きい。
これは映画を実際観ればはっきりとわかる。本当にクリスチャンの感性がかなり強い。
ここで好みが分かれると思う。素直にキリストの教えを受け入れるか否かで。
私はキリストの教えを受け入れる事が出来るので、この映画は素直に感動する事が出来た。
あまりヒットする類いの映画では無いと思うけど、観れば損はしないよ、必ず。
でも、多分音楽部門で賞取るんじゃないかな?凄く良いから。トレントは以前も「ソーシャルネットワーク」と「ドラゴンタトゥーの女」で受賞してるし。
最高にカッコいいサントラを貼っておきます。