
保険証が無いので石は投げないで下さい!フットボールアワーと同期のお笑い芸人兼フリーライター、カネミノブです。妻は地下アイドルの星歌未来です。(Twitter・・・@39mikuseika)
アイドルに興味の無い層にはリグマロールでしかない、妻の日々の活動状況をマンマンデーなペースで綴っております。
第2回目は2018/3/4(日)の星歌未来活動レポートです。
◆3月4日(日曜日)◆
西天満で2店舗のライブハウスを運営する株式会社DuaLarsが本腰を入れて辛抱強く涵養し続けた結果、ここ1年ほどの成長ぶりが著しい、動物がテーマのアイドルユニット「AnimalBeast」。(Twitter・・・@_animalbeast_)今回はそのAnimalBeastがメインを努める、堺市内にある商業施設「クロスモール」でのイベントに露払いとして出演させていただく事に。
1日に同じ場所で3ステージをこなすため、スタミナ切れにならないよう朝食をしっかり摂る。目玉焼き・ほぐしオイルサーディンのピザトースト・もやしの黒胡椒スープというラインナップ。目玉焼きにパセリが添えてあるが、うちの食卓では栄養不足解消の切り札として冷蔵庫のブルペンで常に肩を作らせております。
栂・美木多駅からシャトルバスに乗り、堺クロスモールへ。天気も良く、ステージも広いので各演者ともにフルスロットルのパフォーマンスが期待できそう。
トッパーは星歌未来。 最近あまりセトリに入れなかったオリジナル曲「my melody」を1曲目に持ってきた。比較的明るいテンポのナンバーでオーディエンスを惹き付けようという作戦か。 堺市民の反応やいかに、と思いきや最前列の観客はほぼカメラ撮影に集中している様子。カメコ(カメラ小僧)にとってはアイドルを無料で撮影できるというのも商業施設イベントの醍醐味となっている。
2曲目「星のカケラ」。 ここで一気にギアを落とすようにスローテンポの重たい恋愛ソング。 こういう不特定多数の人間が無料で観覧できるイベントにおいて、通りすがりの一般人をその場に瞬間吸着させられる印象度の強いアップテンポのナンバーを畳み掛けられるだけのレパートリーを持ってないのが今後の課題として残る。
ラスト、「旅の途中」。 足元のピンクの物体が気になったのでよく見ると、出番前にクロスモールのイズミヤで購入したピーチサイダー。 星歌未来といえばステージドリンクはピーチサイダー、というイメージを植え付けて如月センパイの後釜を狙おうとするいやらしい戦略なのか(笑)。
※如月センパイとは、ステージドリンクにカップ酒を持ち込む事で有名な関西の実力派アニソンシンガーである。(Twitter・・・@kisaragi_sho)
2番手、Pressiさん(@pressi_0328)。ヴォーカル&ギターのnariaさんをセンターに両脇をヴォーカル&ダンスが固めるという特殊形態のアイドルユニット。 nariaさん(@pressi_naria)、サラッとギターをチューニングしての1曲目、プロミスザスター。やはりBiSHナンバーは無条件に会場が沸く。nariaさんのクールな声質がBiSHアイナと色濃く重なる。なおかつ語尾のアレンジに独特の技巧を施すヴォーカルワークも魅力的。両サイドの2人に視線を転じる。北川愛菜さん(@pressi_aina)の激しいステージングの中でも正確なモーションと満面の笑みを崩さない、精神力の強さを感じる立ち回り。下手側、大槻ゆあさん(@pressi_yua)もガーリーなハスキーボイスで熱唱しつつ流れるようなダンスを展開。
2曲目から3曲目。疾走感重視の激しいナンバーを畳み掛けてオーディエンスの注目を一気に引き込む作戦。nariaさんの堅牢なギターテクを起点として大槻ゆあさんと北川愛菜さんのシンメトリカルなダンスが冴え渡る。
3番手、ErikAさん(@ABeast_ERIKA)。AnimalBeastのメンバーがまずはソロで登場。 ユニットの時とは違った、切なくも爽やかな潤いのあるヴォーカルから繰り出される、清らかなピアノリフが印象的な王道アイドルチューンは作品としての完成度がどれも非常に高く、自然と吸い寄せられる。
4番手、andUさん(@andU_japan)。大学在住時から振付師としての活動を開始、三代目KONAMONやMiniature Gardenをはじめ数多のアイドルグループの振付を指導してきた、関西コレオグラファー界の若武者、大木健汰氏(@vf11663)の本気が光るプロデュース。 広々とした野外ステージでの動きに注目したいところ。全員がカジュアルなプライベートファッション風衣装で登場。一際小柄なHikaruさん(@hikaru_andU)は下手側にポジションを取った。歌い出しはReinaさん(@reina_andU)。 紫のチャイナドレス風スカートで安定したヴォーカルを見せつけるのはMaiさん(@mai_andU)である。
2曲目から3曲目。赤のレザースカートが大人の色気を醸し出すHiyoriさん(@hiyori_andU)、ショートボブに整ったビジュアルでユニットのアイドル性を底上げする。Ayakaさん(@ayaka_andU)は3曲目の歌い出し。幼い雰囲気とスタイルの良さとのギャップはファンの心をピンポイントでくすぐる。飾り気の無い顔立ちが純朴さを映し出しつつも、高身長かつ美脚を強く訴求するファッションで「自分自身の性的魅力に無自覚な少女」というアイドルファンからの需要が最も高い世界観を成立させている。
人気グループ、匿名ミラージュ(@TokumeiMirage)の出番が回ってきた。匿名ミラージュの登場時間に合わせて女性客の姿もチラホラ。事務所に入らずセルフプロデュースの限界に挑戦するという潔い姿勢に共感し憧れるアイドル志望の子も多いに違いない。 白のロゴ入りTシャツからスラッと伸びた艶かしい素足もトータルプロデュースの一要素か。メンバーが次々とステージへ。 「匿名ミラージュ、ご期待下さい」のSEからスタート!。お嬢。(@RLZ_ojo)は下手側でサウンドを掻き乱すように軽快かつ自由闊達なダンスワーク。ぐらびあブルーの水果さん(@suica_eu)は上手側で肉感的なボディーを最大限に活かすダイナミックな動き。
1曲目終わってMC。すっかりお馴染みとなった「こっからここまで匿名ミラージュ」の決め台詞でキュートな内股ジャンプを見せるのはグリーンティグリーン担当、こゆたんさん(@RlzKoyuki)。はんなり抹茶テイストの佇まいは2曲目のヘビーなサウンドの流れの中でもマイペースな魅力を放ち続ける。デビューからブレない個性に感服。
3曲目。歌舞伎のエッセンスを取り入れた前奏での動きを皮切りにポジションが激しく入れ替わる派手なダンスワークを展開。ビールイエロー・ゆうちゃん(@yunchaso)の四股を踏む動作に膝のバネの強靭ぶりを発揮。
1部のトリは主役のAnimalBeastさん。 先程ソロで登場したえりかさんがセンターポジでオーラを放つ。バランスのとれたダンスワークは一級品。上手側、あんじゅさん(@ABeast_ANJU)の切り込んでいくような俊敏なステップは2月に拝見したりんくうパピリオでのステージに引き続きクロスモールでも絶好調を維持。
2曲目から3曲目。3曲目ではあいなさん(@ABeast_AINA)が積極的に前線へとポジションを押し上げる。高身長を生かしたスケールの大きいモーション。スタンスを広くとる立ち方から鋭く大胆に突き出される手足はまさに規格外のフィジカルセンスを感じる。
1部のステージが無事に終わり、昼休憩。なにせ長丁場である。決して長くない昼食の時間帯できっちりと英気を養わねばならない。しかし私カネミノブに全くライターの仕事依頼が来ないため貧困をこじらせている。そこに現れた救世主がクロスモール内のフードコートにあったスガキヤ。
なんとラーメンが半額セールで200円。日曜日という事もあって長蛇の列だったが、「消費行動において選択肢が与えられないのが貧乏である」という存在しないことわざを持ち出すまでもなく、ステージ衣装のままフードコートに並ぶ星歌未来。次のステージが始まるギリギリ前になってやっとラーメンを注文、麺を半分ほど胃に入れて大急ぎで舞台袖へと戻る。
2部スタート。星歌未来から。前回の記事でも触れたが、またしても片足が無意識に浮いている。もっと腹筋に力を入れやすい姿勢をニュートラルに設定しないとウェイトの乗った声が出せないのは明らか。品川明子さんのボイトレを受ける前段階としてそこらへんを修正しておく必要がある。
Pressi2巡目ステージ。先ほどはプロミスザスターで始まったが今回は「星が瞬く夜に」を1曲目に持ってくる。立ち位置も大槻ゆあさんと北川愛菜さんを入れ替える。このあたり微調整をかけてきた。2曲目に初恋サイダー。2巡目の中盤という大事な場面を勝負どころと見たか。ビル・ロビンソンのような惚れ惚れするほどの試合巧者ぶり。3曲目。ギターのnariaさんも午後を回ってだいぶ身体がほぐれてきたか、リズム細胞が疼くように彼女の指先を突き動かすストローク。北川愛菜さんと大槻ゆあさんの華麗なターンも一層躍動感を増してきた。3人全員がユニットの中で効率的に機能している。
andUさん2巡目。Hiyoriさんをセンターに据えてピラミッド状の陣形を敷く。Hiyoriさんのダンスに体の捻りのキレが加わる。黒のパンツルックで快活さをアピールするReinaさんも先ほどより自分のテリトリーを若干広げた身体捌きでエンジンの温まり具合を主張。
2曲目。Ayakaさん、一見弱々しく見えて筋の通った切り口でサウンドにアプローチしていく。緻密なヴォーカルの制御技術が魅力のMaiさんもここにきてダンスのキレが格段にアップ。気温の上昇と共にどの演者もコンディションが100%に近付く。外的環境の微妙な変化を味方につける術を心得ているのはプロを名乗る最低必要条件。
3曲目。歌い出しとCメロのパートでHikaruさんの存在が際立つ!この透き通ったボーイッシュ感が他メンバーのフンワリした可愛さを嫌味さが出ない程度に絶妙に中和している。5人の個性のバラつきがプラスの方向に働いている貴重な成功例だ。
匿名ミラージュさんも2巡目。今回は各メンバーのチームカラーに合わせた衣装で登場。フラットフォーのフォーメーションでお嬢。は上手側からユニットを引っ張る。新感覚のポジションの組み方!ゆうちゃんのスカートの裾が大胆に持ち上がる伸びやかなダンスに釘付けだ。
2曲目から3曲目。こゆたんさんが歌い出し!一挙手一投足にナチュラルなヒーリング力を秘めたステージセラピスト。はんなり感は残したままパフォーマンスを研磨させていく貪欲な成長ぶり。水果さんがダメ押しとばかりに弾力抜群の下半身を震動させる。
穏やかな西日の降りるステージで、星歌未来本日ラストの三巡目。
1日3ステージは出演する側ももちろんの事、マネージャーの僕も彼女のコンディションが崩れないように常に神経を尖らせていなければならないし、なにかと走り回ったりもするので、体力的にも精神的にもヘトヘトに。特に1本目のステージの結果を受けて2本目のステージでセトリをどのように組み替えるか、M-1グランプリで2本ネタを演じる時の駆け引きに近い戦略の重要性が生じてくる。
帰宅後、貧乏ながらも精一杯奮発してホットプレートで焼肉パーティー。ちなみにホットプレートは僕達が結婚する時、潜入取材芸人のおい井川!(Twitter・・・@oiigawakun)に貰ったもの。4/24にロフトプラスワンウエストで政治問題に切り込むイベントをするそうです。アワーズルームでもどんどんイベントをやって欲しいところ。
需要は無いが次回に続く
カネミノブ(Twitter・・・@hamusaradasan)
星歌未来(Twitter・・・@39mikuseika)
所属事務所:ココロノメディア(Twitter・・・@kokoronomedia)
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