地下アイドルと結婚した男・カネミノブの「マネージャー業務日報」2018/3/11分

お久しぶりです。フットボールアワーと同期のお笑い芸人兼フリーライター、カネミノブです。妻は地下アイドルの星歌未来です。（Twitter・・・@39mikuseika）

アイドルに興味の無い層にはリグマロールでしかない、妻の日々の活動状況をマンマンデーなペースで綴っております。

発達障害持ちのため、「最後に記事を投稿してから現在まで期間が空きすぎてるので、一旦リセットして最近あった事を書く」という柔軟な芸当ができません。無骨ではありますが数ヶ月前に遡り、時系列順に記事を投稿いたします。

第５回目は2018/3/11（日）の星歌未来活動レポートです。

◆３月１1日（日曜日）◆

日本橋・ポルックスシアターが毎週土日にレギュラーで開催しているアイドルイベントに出演。外部イベンターがホールを借りて主催するイベントと違い、ライブハウス自らが演者をブッキングする、いわゆる「箱イベ」です。

週末になると日本橋エリアのライブハウスはどこもかしこも地下アイドル系のライブで賑わっておりますが、その中でもこのポルックスシアターというのはアイドルライブに特化した運営形態で順調な動員を実現しており、出演者の顔ぶれもステージ初心者から地上派テレビ番組出演経験のある人気グループまで幅広く、日本橋でアイドル活動を志す者がほぼ全員一度はここのステージに立つという登竜門的なポジションの箱でもあります。

３月上旬はかなりライブ日程が詰まっており、星歌未来本人はもちろん僕も疲労の蓄積が顕著な状態でしたが、ここを乗り切れば週明け以降は若干スケジュールに余裕ができる事を把握していたので、気合いを入れ直して楽屋入り。

星歌未来はトッパー。この時期はかなり集客に苦戦しており、ライブハウスでの出番順もなかなか後ろの方に回れずモヤモヤした気持ちを残したまま歌い続けている状態でもあったのですが、そんな彼女の心に一筋の光を照らしてくれたのが、写真で最前列に写っている、譜久村聖のハッピを着たファン。明らかにハロヲタと分かる格好で、星歌未来推しでは無いのかも知れませんが、こうやって全ての出演者に対してサイリウムを振るなどの見える形でエールを送っていただけるのは、演者側からしても大変嬉しい事です。まさにアイドルファンの鏡！ハロプロ万歳！

星歌未来の出番が終わり、ロビーで並行物販の準備を整え、物販の進行は彼女に任せて僕はフロアの様子を観に行く。２番手の演者は終わってしまっていたが、３番手けちゃっぷほいっぷさん（@KW_hip）からチェック。徳島から週末を利用しての参戦。大阪遠征は去年８月以来との事。午前中の早い出番だが大阪のファンに少しでも自分達の良さを焼き付けて帰りたいところではある。

２人とも私服風の衣装で少し背中を丸めながら謙虚な姿勢でスタートポジションへ。この普段着野球のような心構えがメンタルの強さを物語っている。１曲目、「いぬねこ。青春真っ盛り」。九条ゆめさん（@KW_yume）の厚みのあるヴォーカルが誘引性を秘めている。２曲目は初恋サイダー。ここも歌い出しは九条ゆめさん（@KW_yume）が決める。ポニーテール、高橋なつめさん（@KW_natsume）のドライブのかかった聴く者の心を抉るハイトーンボイスがBメロのユニゾンで胸を締め付けるような情感を生み出す。

けちゃっぷほいっぷさん（@KW_hip）３曲目、ときめき パラドックス。これは厄介iDOLLのちなみンがまさにこのポルックスシアター初登場の時にダンスオンリーで披露した曲。彼女達は果敢に生声で挑む。キュートかつ活気溢れる振り付けとアイドルらしい繊細な高音部のヴォーカルが奇跡的な化学反応を起こす。

いったんロビーに出て星歌未来の物販を手伝い、三たびフロアへ。タイムテーブルは既に５番手の真優ちん（@yamamayu_0905）さん。福岡県からの刺客。魁皇のお膝元である。開演前には積極的にフライヤーを配る姿も見受けられた。大阪のファンを掴むための準備は万端。北九州の眼鏡美人の勝ち気な眼差しがレンズの奥に光る。

真優ちん（@yamamayu_0905）、クールなロック調のovertureに乗ってセンターへ。踏み台と拡声器を持参してきた。何をやらかすのか！この時眼鏡はしていない！１曲目、いきなりのヘドバンでボルテージを高める。濃厚な密度で強襲してくるインテンスなロックサウンドを操るように身体全身を高速で稼働。

真優ちん（@yamamayu_0905）２曲目、God knows…！ここで眼鏡をかけた！ヘドバンを入れるか入れないかで使い分けているようだ！しかし決して途切れる事なく攻め続ける俊敏かつ豪快なステージング！Cメロで拡声器！踏み台は！踏み台はどうするのか？！右足だけ乗せた！なんと贅沢な踏み台の使い方！

真優ちん（@yamamayu_0905）３曲目、ストレート☆ストーカー。一転して陽性のポップサウンドにコミカルなポージングを挟み込むパフォーマンスでメリハリのあるステージ構成を築き上げる。真優ちん、非常に演者としてバランスのとれた能力の持ち主。２０１８年春以降の九州のアイドル勢力図をアップデートするか？！

６番手、GourDollSさん（@gourdolls）。関西飲食業界の活性化を目指すグルメリポーターアイドル。私カネミノブの「乾杯ヒロイン」と志は共通している。本日は久々のフルメンでの登場。１曲目、Danceでバコーン！６人編成のDanceでバコーン！はハイビジョンモニターも脱帽の大迫力。飯田まいねさん（@maine_fip）は前列上手側で今日もフォーメーションの要となる。下手側よりの新稲みかんさん（@mikapan_recode）は非常に明るい表情。頬のラインも若干引き締まった感じ。コンディションは良さそうだ。

GourDollSさん（@gourdolls）２曲目、BABY！恋にKNOCK OUT！前列上手側で手足を強く突き出すダイナミックなダンスを見せるのは松屋あゆみさん（@ayumi_fip）か。後列メガネの甘味ももさん（@momo_fip）も小柄ながら非常に重心の安定した落ち着きのある身のこなし。

GourDollSさんラスト、大声ダイヤモンド。クールビューティー水津あんずさん（@anzu_fip）は涼しげな笑顔を崩さずスレンダーなフォルムを活かした切れのある身体捌きでユニットとしての彩度を補強する。矢田部まいかさん（@maika_fip）も仕事人気質の精密なステージング技術を発揮。

７番手、Cecilさん（@Cecil_popid）。PiGUメンバー、けいかりんが直々にプロデュースするサテライトユニット。背の高いめいべりんぽっぷさん（@meioPOPiD）のスケール感のある動きはけいかりん譲りといった感じ。まいかぴるんるんぽっぷさんの豊かな身体表現技術も目を見張るものがある。

Cecilさん終わりでロビーに出て水分補給し、フロアへ。８番手は見逃したが、９番手、Pressiの途中から。本日の出演者の中では人気上位とあって、最前の密度が上がっている。大槻ゆあさん（@pressi_yua）と北川愛菜さんの２人が積極的にポジションを押し上げて最前ファンとの距離を詰める。nariaさん（@pressi_naria）が固定の起点となっているからこそ成立する自由度の高いステージ構成。

Pressiさんラスト、星が瞬く夜に。nariaさん（@pressi_naria）の這うように伸びる低音部がBiSH楽曲ならではの風圧の強いサウンドスケールを見事に再現しつつ更なる高みに昇華させる。北川愛菜さんと大槻ゆあさん（@pressi_yua）も最後まで勢いを保つ身のこなし。

続いて零codeさん。１曲目、センターはふみかさん。（@fumika_recode）小柄なメンバーが集まった零codeの中でも一際小動物的な魅力を秘めたキュートなダンスワークからは目が離せない。ゆきねさん（@yukine_recode）の線の細さをプラスに転化させる、サウンドの節目にキレ良く潜り込む独特のモーション。

零codeさん（@recode_osaka）２曲目。下手側ポジションのみかぱんさん（@mikapan_recode）は洗練されたダンススキルをベースにテクニカルかつ軽快にリズムを刻むフットワーク。やはりポップ感のある楽曲においては抜群のパフォーマンスを発揮する。GourDollSとの兼任をこなしながら零codeにおけるパフォーマンスのクオリティーを微塵も薄める事のないエネルギッシュさには感服。

零codeさん（@recode_osaka）ラスト。最後に下手側に回ったゆきねさん（@yukine_recode）、シャープなボディーラインを有効に活用する角度をつけたキックと腕の振りはまさにバタフライナイフの切れ味だ！

唯一の男性ユニット、京都男子さん（@kyotodanshi）。最前が女性ファンで埋め尽くされる。会場内の匂いすら変えるこの勢力交代！ユニットの勢いを証明しているぞ！１曲目、新メンバーの梅津健一郎さん（@kyotodanshi_UK）と和知隼人さん（@kyotodanshi_WH）を加えて厚みを増したフォーメーションを披露！

京都男子さん（@kyotodanshi）、MC。ベルトの色でメンバーが判別できる事を発見。下手側端の菊屋公介さん（@kyotodanshi_KK）は紫！他のメンバーのようにはんなりレッドでも宇治抹茶グリーンでもなくシンプルに紫だけという潔さはさすがクールに我が道をゆくオシャレ担当だ。

京都男子さん（@kyotodanshi_KK）２曲目、「八ツ橋」。宇治抹茶グリーンの上終旭広さん（@kyotodanshi_ka）が少年のような純度の高いハイトーンボイスと活発なステージングで母性をくすぐる。はんなりレッドの室牛恒興さん（@kyotodanshi_MT）の鼓膜から酔わせる甘いヴォーカルも県境を越えた魅力を放つ。

京都男子（@kyotodanshi_KK）３曲目。首にバンダナを巻いたうたかたブルーの梅津健一郎さん（@kyotodanshi_UK）が背中に男らしさを感じる、筋力と張りのある身のこなし！月光イエローの和知隼人さん（@kyotodanshi_WH）、無駄な肉のないシルエットから繰り出される柳のようにしなやかなモーション！

今日はかなり収穫の多いライブでした。他の演者を研究するのはマネージャーとしての必須業務であると同時に、アイドルライターを目指す者として当然の鍛錬だと思ってます。アイドルライターになれなかったら星歌未来と心中するつもりですので、お願いですからどなたか執筆関係の仕事を紹介して下さい。アイドル以外のジャンルでもＯＫです。

需要は無いが次回に続く

カネミノブ（Twitter・・・@hamusaradasan）

星歌未来（Twitter・・・@39mikuseika）

所属事務所：ココロノメディア（Twitter・・・@kokoronomedia）

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