「テラフォーマーズ」を見ました。有る意味、凄いです。なんで実写にしたのかという根源的な疑問がずっと頭に過り続ける映画でしたね。伊藤さん、山ピーさん、山田さん、小栗さん、小池さん、ケインさん、みなさん過剰なまでに熱演なのに画面自体がスピードスケートのごとく冷たく滑りまくるのです。最後までボタンを掛け違えた感じの映画でした。未来のお話し。その冒頭シーンがブレードランナーっぽいところから、僕はボタンを掛け違えたようです。未来ものの作品でやってはいけないアルアルがあれば、真っ先にノミネートされるのが、ブレランぽい絵作りでしょう、多分。知らんけど。で、いきなり火星へ。火星に繁殖しているテラフォーマー(ゴキブリの進化したやつ)を掃討するために送り込まれた半端もんたち。彼らのストームトルーパーもどきの衣装もいかがなのっていうアルアルも入れながら、火星到着。地面、赤いね。だだっ広いね。まあ、そこからいろいろあって登場人物たちとテラフォーマーたちがああだこうだするわけですが、それは各々劇場で確認されたし。1つだけ、言っておきます。今から500年後という設定のくせに、山田さん演じるイチロー青年は、汚い四畳半の部屋で汚い机に古本並べて勉強してます。妹、弟が7人くらいいて、みんな薄汚れ、腹を空かしてます。目の下に隈状態でお兄さんに迫って来るのです。で、その横に死にかけているお母さんが虫の息になってはる。僕は思いました。死にかけてるのになんという子だくさん。この母さん、やることだけはやっていたのですね、と。